日本地すべり学会誌
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研究ノート
続成帯硬質頁岩を基岩とする受け盤型地すべりにおける風化帯の重要性
-北海道本岐地すべりの例-
前田 寛之河野 勝宣小竹 純平安藤 勧
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2014 年 51 巻 1 号 p. 13-20

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抄録

 非グリーンタフ地域の本岐地すべり多発地帯における新第三系下部中新統津別層硬質頁岩を基岩とする受け盤型古期大規模地すべり(本岐地すべり)は,基岩地質に基づくと,少量の自生イライト/スメクタイト混合層鉱物で特徴づけられる続成帯地すべりである。また,この地すべりは,移動体構成物質に基づくと,比較的多量の風化生成スメクタイトで特徴づけられる,主に中風化帯軟質頁岩の岩盤と,強風化帯軟質頁岩の岩屑を移動体とする風化岩地すべりである。この地すべりの発生は,硬質頁岩における風化作用に伴うかさ密度の減少,間隙率の増大,一軸圧縮強さの低下,緑泥石のスメクタイト化などによる軟質頁岩化と,地質構造に斜交して形成された,全体として移動体表面にほぼ平行な風化帯と密接な関係を持つ。

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© 2014 公益社団法人 日本地すべり学会
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