抄録
山形県白鷹火山において, 火山体および大規模崩壊斜面の地下構造を解明するため, 探査深度1,000mの2次元比抵抗法電気探査を実施した。 探査結果によると, 白鷹火山周辺の比抵抗構造は2層構造を示す。 周辺の地質構造およびボーリング結果から, 上位の高比抵抗層は白鷹山火山噴出物および岩屑なだれ堆積物, 下位の低比抵抗層は基盤の第三系に相当する。 磐梯火山では地表から深部にかけて広く分布する低比抵抗部として示される熱水変質部が白鷹火山では認められない。 このことは, 山体崩壊の直接的な原因は火山活動ではなく地すべりとする意見を支持する。