下肢慢性創傷の予防・リハビリテーション研究会は,多職種連携による下肢慢性創傷のリハビリテーションに関する教育・啓発,臨床研究の推進を目的として発足した.教育・啓発活動として理学療法士,作業療法士,義肢装具士の各リハビリテーション関連職種を対象として,日本下肢救済・足病学会学術集会におけるサテライト研究会としてこれまで3回の研究会開催,各関連職種の学会・団体におけるシンポジウム,講演,研修会の開催を行ってきた.これらの教育・啓発活動を通して,下肢救済の診療に従事するセラピストのみならず,今後参画を予定しているセラピストへの情報発信も行っている.研究活動としては,厚生労働科学研究に参画する機会が得られ,その成果を研究会で共有しながら課題の探索を続けている.以上のように,下肢慢性創傷患者に対するリハビリテーションの普及,研究を推進する活動を多職種連携の下,継続的に行っている.