わが国では健康づくり対策として2013年度から10年間を計画期間とする「健康日本21(第2次)」が策定され,それに伴い各都道府県や市町村でも同様に健康増進計画を策定し,市町村単位で健康づくりに関するさまざまな取り組みがなされている。本計画からは,全市町村で評価指標を設定することが義務付けられ,数値に基づく客観的な評価を行うことが求められているが,市町村間の評価内容の差が近年報告されており,改善に向けたマネジメント施策が急務である。
そこで本研究では,愛知県内の市町村を事例として,市町村間の計画評価内容に相違が見られる要因を明らかにすること,今後の効果的な健康増進計画評価のあり方を提言することの2点を目的とし,いくつかの第二次市町村健康増進計画に記載されている内容をもとに市町村の評価活動の構造分析を行った。