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人口減少、消費低迷により、拡大再生産型のチェーンストアは成長条件を失いつつある。競争力と生産性を高めるために大型化、多店舗化した既存店はオーバーストアによる商圏縮小、インターネット通販へのチャネルシフトなどで設備生産性が著しく低下した。このような環境下では、損益分岐点が高く、経費が固定費的に発生する小売業は、規模が大きくなるほど固定費負担が高まり、経営の自由度を失う。成長に伴う構造的矛盾をCGP(Chain store growing paradox)と名付け、人口減少時代に適した新たな流通理論を提唱する。インターネットの普及は、小売を特定事業者が行う「業」から誰もが行うことができる「機能」へと変えた。一部の大型企業、生産性の低い既存店に集中し、停滞した流通、小売を、地域産業を活かしたロジスティックス型に置き替えることで、流通、小売と同時に地域の活性化も可能になる。