主催: 日本経営診断学会
会議名: 日本経営診断学会第53回全国大会
開催日: 2020/09/26 - 2020/09/27
p. 101-104
本研究は、JGSS(日本版総合的社会調査)における累積データ2000-2018によって、わが国消費者におけるソーラーパネルなど主要エコ製品利用とそれらの変化について分析し、かつそれぞれの規定因を解明した。分析の結果、4つのエコ製品利用はここ十数年でそれぞれ大きく伸びた。規定因では、ソーラーパネル利用は年齢では30歳代は強いプラス、50歳代、60歳代はマイナスで有意となった。ほかに上層ホワイトカラー、高世帯収入車層はプラス。深夜電力利用は四国・中国並びに九州で極めて強いプラス。学歴における中学校卒とともに、年齢では50歳代と70歳以上の利用がやや否定的。エコウイル・エコキュート利用は生協加入層と家族数の多い家庭でプラスとなり、中学校卒と60歳代、70歳以上の利用がやや否定的。低公害車利用は高世帯収入車層、奉仕団体所属層、学歴では大学卒が、大都市居住者や中学校卒などがマイナスとなった。今後における当該製品分野企業の経営や診断の際、市場細分化政策の評価、戦略設定などの参考に供しよう。