日本教育工学雑誌
Online ISSN : 2432-6038
Print ISSN : 0385-5236
「統合的な」CALL授業が大学生の英語学習動機,自主学習,コンピュータ利用に及ぼす効果 : CALL授業受講者と非受講者の比較から
大須賀 直子野沢 智子真野 千佳子山本 厚子
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2004 年 27 巻 4 号 p. 427-436

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抄録

本研究は,マルチメディア環境とネットワーク環境の両方を利用した「統合的な」CALL授業が大学生の英語学習動機,自主学習等にどのような影響を与えるかを,受講群と非受講群の比較を通して検証した.分析の結果,英語学習動機の2因子-「英語で情報を受信・発信+内発的動機」,「道具的動機」-において受講群の方が非受講群よりも因子得点の平均が有意に高かった.自主学習についても事前には群間に有意差はなかったが,事後群間比較では4項目で受講群の方が有意に高く,また群別事前事後比較では3項目で受講群においてのみ有意差が認められた.コンピュータ技量や利用頻度については,事後の「コンピュータを授業外で英語学習に使う頻度」においてのみ受講群が有意に高く,英語学習動機とも関連があることがわかった.以上から,「統合的な」CALL授業の受講経験が大学生の英語学習動機や自律的学習態度にプラスの影響を及ぼすことが確認された.

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© 2004 日本教育工学会
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