東邦音楽大学
2008 年 1 巻 1 号 p. 13-37
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統合失調症の概略を、その歴史、症候学、病態、治療について解説した。特にシュナイダーの一級症状、自我障害、基本障害、陰性・陽性症状、認知障害、ストレス脆弱性モデル、器質力動論に力点を置いた。次に英語圏の統合失調症の音楽療法の報告を紹介し、筆者の担当した例を踏まえて統合失調症の音楽療法の奏効機序について仮説を議論した。さらに、今後望まれることとして、量的研究はむろん、その適応や技法の選択、精神病理学的モデルの構築を目指した研究の必要性を論じた。
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