Journal of Mammalian Ova Research
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特集:強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別~精子形態と受精卵の妊孕性
ヒト精子の超微形態と妊孕性
年森 清隆伊藤 千鶴
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2008 年 25 巻 4 号 p. 232-239

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抄録

精子頭部と尾部は機能ドメインをもつ.ドメイン内の機能分子は微細構造の構築と連動して配備されるため,精子形態は妊孕性に深く関係する.精子頭部は,先体反応に関わる前先体,膜融合に関わる後先体(赤道部)そして卵活性に関わる先体後部に分けられる.ヒト精子は核内に多彩な空胞をもつ.空胞は,最近開発されたIMSI(intracytoplasmic morphologically selected sperm injection)システムの高分解能光学顕微鏡で容易に観察される.しかし,空胞内部は観察できないため,電子顕微鏡やDNA損傷テスト等の解析が必要となる.頚部は中心体を卵子内に運搬し,受精卵内で星状体を形成し,微小管を発生する.中間部と主部の形成異常は運動障害を起こす.本稿は,遺伝子ノックアウト動物に見られるフェノタイプを示しながら,精子微細構造の正常性/異常性と妊孕性との関係を考察する.

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© 2008 日本卵子学会
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