MACRO REVIEW
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第3ミレニアムにおける海洋居住生活圏について,その第一歩
島田 眸
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1988 年 1 巻 1 号 p. 15-17

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抄録

第3ミレニアムにおける人類のニューフロンティアは,地球表面の約70%を占める海に存在する。われわれは,新しい海の生活様式とその文化と芸術,新海洋文明の創造を提唱する。その第一歩は,人工の海と空のリーフに囲まれたラグーンの子宮から始まる。が,そこにはきわめてマクロ的な三つの問題が立ちはだかる。風と波と海洋汚染である。 静かで清らかなる微風海洋空間は,そのまま海洋居住生活圏になる。住まいは居住艇,移動空間は空と海。またその海は,自給生活をも可能にする。 人工気象制御技術に加え大風の制御のために,私は防風堤を考案した。防風堤のネットワーク化によって海洋居住生活圏が創造される。 消波装置として,私は潜水式浮体リーフを考案し,また水質浄化の海底活性化方法も考案した。 環島型の人工島は,最小の工事で最大の海洋居住生活圏を創出する。

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© 日本マクロエンジニアリング学会
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