MACRO REVIEW
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海洋開発とマリンバイオテクノロジー
森 敬古畝 宏幸田中 雅幸
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1988 年 1 巻 1 号 p. 45-52

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抄録

近年,海洋の鉱物資源,エネルギー資源,空間資源等の開発とともに,魚介,海藻類などの海洋生物資源の開発は,新産業技術である海洋生命工学(マリンバイオテクノロジー)に基づく生産,制御,管理によって,人類の未来永続的な生存発展を約束するフロンティア産業に発展しようとしている。そのマリンバイオテクノロジーを支援する新しい要素技術の開発とシステム化が急務であると考えられる。 その一つの要素技術として,太陽光集光装置や光伝送技術を用いた太陽光供給システムが考案され,海洋生物資源の大量生産,海洋牧場の形成,海洋空間照明としての利用へとその広範囲な可能性について,さまざまな研究開発が成されようとしている。 本論文は,太陽光自動集光伝送装置「ひまわり」システムを利用した海洋開発とマリンバイオテクノロジーへの各種提案とその研究概要を述べるものである。

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© 日本マクロエンジニアリング学会
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