MACRO REVIEW
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持続的成長とマニュファクチャリング
松岡 秀雄
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1995 年 8 巻 1 号 p. 49-58

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抄録

何故に社会の持続可能性が言及されるようになり、環境に優しいマニュファクチャリングが求められ、持続的成長の視点を踏まえた生産工学が構想されざるを得なくなったのかと言えばそれはまさしく、地球環境問題の顕在化に他ならない。言い換えると、地球規模的に対応が迫られた環境破壊の進展である。 マニュファクチャリングは、そしてその知的基盤となる生産工学は、人類の存亡に係る地球環境問題に、どのように対応するのであろうか。対応には限界があるのだろうか。 ここでは、地球環境問題の展開が、人工環境の構築を媒介とした近代化の進展によることを明らかにし、人工環境の構築に中核的な役割を果たしているマニュファクチャリングをめぐる諸問題点を論及する中で、新しいマニュファクチャリングを構想する。

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© 日本マクロエンジニアリング学会
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