MACRO REVIEW
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フロンティアとしてのオーシャンサーフェイス
大川 宏
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1996 年 8 巻 2 号 p. 71-80

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抄録

人類の将来の活動の場として大洋海面を提案する。太陽光、空気および水(雨水)が得られ、かつ広大な地球表面は大洋海面のみと言える。大洋海面の一部を浮き防波堤で囲み、洋上に内湾を形成し、この人工内湾に人工土地等の施設を浮設する。この施設は目的に合わせた各種の設備ユニット、例えば穀物ユニット、資源植物ユニット、エネルギーユニット等の主に一次産業に属するユニットとして準備される。 これらの一次産業ユニット例えば森林ユニットは、巨大なゴムボートに似た雨水を溜める雨水プールと、この雨水プールの水上に浮設された空気を封入して形成されたゴムマヅト状の人工地盤と、この人工地盤上に配置された土壌とで構成されている。この森林ユニヅトはゴムシート等の柔軟シートで形成されているため、応力集中が起こりにくい。このため巨大な構築物として形成できる。また、雨水を利用するため真水を得るための経費を必要としない。この森林ユニットは3,000円~30,000円/m2で構築できる。 一次産業ユニットに続いて、居住ユニット、二次および三次産業ユニットが設けられる。このように大洋海面を活用することにより、人類の活動の場が広がり、自然環境の劣化を抑制、改善できる。

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