気象集誌. 第2輯
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大規模大気汚染のモニターとしての大気電場の測定
小川 俊雄藤田 晃
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1979 年 57 巻 1 号 p. 84-87

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抄録
1975年10月-1976年10月の期間,三陸において,回転集電器を用いて大気電場を観測した。この期間のうち非じょう乱日150日分のデータを用いて,年平均した電場の日変化を求めた。この日変化はUT変化をするが,地方時による効果を少し含んでいる。この地方時変化の位相は,通常の地方時変化から約2時間遅れている。三陸におけるこの地方時変化の原因となる凝結核の主な源は,三陸の南西から北西50-90kmの内陸にある,一連の大都市にあるものと推定される。
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© 社団法人 日本気象学会
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