Journal of Neuroendovascular Therapy
Online ISSN : 2186-2494
Print ISSN : 1882-4072
ISSN-L : 1882-4072
原著
虚血発症頭蓋内内頚動脈解離に対するステント留置術
近藤 竜史松本 康史鈴木 一郎菊池 登志雄清水 宏明藤原 悟高橋 明冨永 悌二
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2012 年 6 巻 3 号 p. 164-174

詳細
抄録

【目的】虚血発症の頭蓋内内頚動脈解離は稀な病態であり,確立された治療方針がない.我々は,ステント留置により良好な予後が得られた3症例を報告する.【方法】虚血発症頭蓋内内頚動脈解離に対してステント留置術を行った連続3症例を後方視的に検討した.【結果】ステント留置術施行の理由は,急速に進行する重症脳虚血症状が2例,抗血栓療法施行中の脳梗塞再発が1例であった.使用ステントは,全例冠動脈用バルーン拡張型ステントであった.解離に伴う血管撮影上の異常所見は,全例でステント留置により解消された.平均38.7ヵ月間の経過観察期間中,脳卒中の再発はなく,ステント内再狭窄も認められなかった.最終経過観察時の臨床転帰は,mRS 1が2例,mRS 2が1例であった.【結論】今回の検討において,ステント留置術が,虚血発症頭蓋内内頚動脈解離に対する有効な治療法となる可能性が示唆された.

著者関連情報
© 2012 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

This article is licensed under a Creative Commons [Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International] license.
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/
前の記事 次の記事
feedback
Top