Journal of Neuroendovascular Therapy
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脳血管内治療における患者被ばく線量の評価 —アンケート調査にもとづく推定—
今関 雅晴川﨑 康平長谷川 亮太高橋 宏之鈴木 宏明佐藤 和彦太田 丞二粟井 一夫小林 繁樹安陪 等思小野 純一坂本 肇田島 修塚本 篤子菊地 達也景山 貴洋加藤 京一
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2014 年 8 巻 5 号 p. 305-312

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抄録

要旨: 【目的】脳血管内治療における患者被曝線量の実態を多施設調査によって把握し,放射線安全管理に関する問題点を抽出することを目的とした.【対象と方法】国内の脳血管内治療施行施設を対象としたアンケートをホームページ上で募集し,参加を希望した29 施設について調査を行った.治療時間,透視時間,総面積線量,撮影コマ数の関係,脳動脈瘤塞栓術における瘤形状および撮影装置の被曝線量を検討した.さらに頭皮表面および水晶体に入射する被曝線量を,装置表示値より変換して推定した.【結果】全症例の平均治療時間,平均透視時間,平均総面積線量,平均撮影コマ数は,190.4±85.0 分,107.7±60.3 分,36.5±20.3 mGy · m2,1035.8±562.9 コマであった.未破裂瘤および破裂瘤に有意差はなく,シングルプレーンとバイプレーン装置間で治療時間に差はなかった.正側合算の平均総頭皮入射線量は3.8±2.1 Gy,バイプレーン装置におけるX 線管側の水晶体推定平均総入射線量は0.91±0.55 Gy であった.【結論】脳血管内治療においては放射線障害におけるしきい値を超える線量が照射されている症例が存在する.頭皮および水晶体被曝に特化した放射線安全管理の標準化が必要である.

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© 2014 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

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