9 巻 (2015) 1 号 p. 16-21
【目的】前方循環の脳動脈瘤コイル塞栓術に対し8Fr Optimo によるproximal flow control の有用性について検討,代表症例2 例とともに報告する.【方法】2013 年8 月から2014 年6 月の間,脳動脈瘤コイル塞栓術を施行した連続症例のうち,8Fr Optimo を誘導した症例について後方視的検討を行った.【結果】脳動脈瘤コイル塞栓術を施行したのは51 患者55 脳動脈瘤であった.そのうち8Fr Optimo を誘導したのは前方循環脳動脈瘤コイル塞栓術を施行した全例であり,35 患者37 脳動脈瘤であった.6 例でOptimo のバルーンを膨らませた.3 例はコイルが血流にのって脳動脈瘤頚部を逸脱して流出するのを防ぐために血流を制御する目的で使用し,2 例は術中脳動脈瘤破裂の際にくも膜下出血が増悪するのを防ぐために使用,1 例は巨大脳動脈瘤の遠位部にマイクロガイドワイヤーを誘導する際に瘤内への血流で引き込まれるのを防ぐために使用した.【結論】8Fr Optimo で血流を制御することで,脳動脈瘤コイル塞栓術をより安全かつ効果的に行うことができる.