Journal of Neuroendovascular Therapy
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症例報告
未破裂脳動脈瘤コイル塞栓後に症候性造影剤脳症を認めた2 例
川崎 敏生早瀬 睦宮腰 明典多喜 純也中村 威彦波多野 武人
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 9 巻 2 号 p. 96-102

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抄録

【目的】未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術後に造影剤脳症と考えられる2 症例を経験したので報告する.【症例】症例1 は75 歳男性.右前大脳動脈に未破裂動脈瘤を認め,コイル塞栓術を施行直後から左上下肢不全麻痺を認めた.症例2は65 歳女性.未破裂左内頚動脈後交通動脈に対するコイル塞栓術直後から右上下肢不全麻痺と失語を認めた.2 症例共にCT にて患側大脳半球に高吸収域を認めたが,速やかに消失した.MRI では症状を呈するような虚血性病変は認められなかった.全身性痙攣も併発したが,完全に症状は消失し退院となった.【結論】造影剤脳症による合併症は稀ではあるが,血管内治療後の神経症状の原因として注意すべき病態である.

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© 2015 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

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