2025 年 23 巻 1 号 p. 1-17
【目的】ベテラン看護師の働き続ける強さを獲得・強化する過程を明らかにすることである.【方法】地方都市にある公立病院に在籍する看護師経験20年以上の看護師11名にZOOMによる半構造的面接を実施し,データをM-GTAにて分析した.【結果】働き続ける強さは【チームの一員を目指し努力する】を土台として,【自分なりの仕事への向き合い方を身につける】ことや【看護師として働くことの価値を見出す】経験を経て,【職業人としての自覚の醸成】に移行し,【将来の目標や方向性を明確にする】という過程で獲得・強化されていた.【考察】看護師の働き続ける強さには,獲得すべき時期や段階があり,看護師のキャリア段階に沿って,それぞれの強さを獲得していけることが看護師の職業継続を支援する上で重要であると示唆された.キャリア初期の看護師には,看護実践を意識的に内省し,看護観の形成や発展につなげていけるように上司や先輩が関わっていくこと,キャリア中期以降の看護師においては,看護師個々のライフプランやキャリア志向に応じたキャリア選択の支援や,看護師個々の能力を上司が見極めた上での役割付与が重要であると考えられる.