脳神経外科と漢方
Online ISSN : 2758-1594
Print ISSN : 2189-5562
原著
脳神経外科領域での治打撲一方の投与の現状分析から投与法の検討
山田 哲久名取 良弘甲斐 康稔
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キーワード: 治打撲一方, 皮下血腫, 瘀血
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2023 年 8 巻 1 号 p. 16-20

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抄録

治打撲一方は,脳神経外科領域では外傷による皮下血腫や術後の腫脹に対して投与されていると考えられる。しかし,ガイドラインなど統一した投与基準はなく,担当医の判断によるところが大きいと考えられる。当院脳神経外科での治打撲一方の投与の現状を調査し,効果を検討した。外傷による皮下血腫や術後の皮下腫脹に対して効果があり,有効と考えられた。外傷による痛みに関しては,効果判定に客観性がなく判断困難であった。器質化慢性硬膜下血腫に対する効果が期待される。

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© 2023 日本脳神経外科漢方医学会
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