日英パラレルコーパスにおける日本語と英語それぞれを原言語として翻訳した2つの韓国語コーパスを用いて, 原言語が翻訳に及ぼす影響を調べた.コーパスにはATRのBTEC (162, 308文) を使った.2つの韓国語コーパスは, 日英パラレルコーパスからの翻訳であり, 内容は一致している.それにも関らず, 韓国語両コーパス問の同一文は3%以下であり, 正書法が統一されていない点を考慮しても, 同一または同一とみなせる文は全体の8.3%程度である.本研究では, 両コーパスにおける違いを原言語の影響と予想し, 分析した結果を報告する.