自然言語処理
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連体形形容詞に先行する格助詞「が」「の」格の係りに関する体系的分析
菊池 浩三伊東 幸宏
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1999 年 6 巻 7 号 p. 109-123

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抄録

長文の係り解析の精度向上は, 自然言語処理において重要な課題の一つである. 我々はすでに, 連体形形容詞周りの「が」「の」格に関して, 以下の3つのパターンに分類される7つの係りを規定するルールを見つけだした.
・前後の名詞のみで係りが決まる.
・前後の名詞と形容詞の関係で係りが決まる.
・形容詞そのものの属性で係りが決まる.
本論文では, 形容詞を網羅的に分析できるようにするために, 国立国語研究所での形容詞の体系的分類に従い分析対象形容詞を選択しその係りを調べた. それらの形容詞に対し7つのルールの妥当性を検証し拡張する. また, 対象形容詞を増やすことにより2つの新たなルールを検出することができた. これら, 分類を網羅するように選択した形容詞に対しても約95%の精度で係りを決めることができた.

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