室蘭工業大学工学部情報工学科
2004 年 11 巻 2 号 p. 74-81
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運動視や両眼視などで,重ね合わせた複数の表面を同時に知覚できることは,以前から知られていた.しかし,この多重表面(あるいは透明面)知覚についての理論的研究は,いまだ十分な成果が得られていない.多重表面知覚の計算理論における問題は,視野上の同一の領域に複数の視差や運動方向を表現しなくてはならない点にある.本稿では,多重表面検出に関する理論的な研究の動向を紹介するとともに,1990年代以降,数多く報告されてきた心理物理学的知見との関連について解説する.
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