日本神経回路学会誌
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解説
ミメシス理論に基づく見まね学習とシンボル発達の統合モデル
稲邑 哲也中村 仁彦
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2005 年 12 巻 1 号 p. 74-80

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抄録

人間の原始的な見まね学習の能力は,コミュニケーションとシンボル操作の基本的な機能を司ると言われるが故に,人間の高度な知能の根元であると考えられている.このような考え方を提案するミメシス理論に基づき,隠れマルコフモデルを用いた行動模倣と原始シンボルの創発の統合モデルを提案する.完全に抽象化された世界でのシンボル記述の前段階として,行動の概略記述表現を原始シンボルと定義する.これを隠れマルコフモデルを用いて獲得し,行動認識·生成に応用する手法について説明する.さらに,原始シンボルを組み合わせたり再構成することによって,より上位の複雑な行動パターンを認識·生成するようなシンボル操作のための数理的手法の基礎として幾何学的シンボル操作に注目し,それを可能とする原始シンボル空間の構成法について述べる.

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© 2005 日本神経回路学会
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