日本神経回路学会誌
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理研CBS-オリンパス連携センター(BOCC)との共同研究開発の事例
毛内 拡上 喜裕宮脇 敦史
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2020 年 27 巻 1 号 p. 20-27

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抄録

大型の実験機器の共同利用施設では,多くの研究者で実験機器を共有するために生じる課題が多い.特にセットアップや実験手技には,調整が難しい作業や定量化されていないパラメータが多く存在する.本来,実験は誰がやっても同じ結果が保証されるべきであり,透明性や再現性の高い実験を行うためには,これらの「匠の技」とよばれる工程をなるべく減らし,客観的指標を導入する必要がある.本稿では,著者が理研オリンパス連携センターにおいて,オリンパスの技術者と共同研究開発した顕微鏡システムの例を紹介する.本システムでは,これまで,人間の目では調節が困難であった補正環の制御を,客観的指標を導入することで自動化し,球面収差のない解像度の高い撮像を可能とする.さらに,球面収差がイマージョンとサンプルの間の屈折率のミスマッチによって生じることから,この顕微鏡システムを用いることでサンプルの屈折率を逆推定できる.

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© 2020 日本神経回路学会
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