東京大学国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)
2021 年 28 巻 3 号 p. 127-135
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
恐怖記憶の形成やその消去においては扁桃体や前頭前野が重要であることが知られている.これらの神経核においてはアドレナリン受容体やドーパミン受容体が恐怖や消去の記憶に重要であることが示されているものの,脳のノルアドレナリン神経やドーパミン神経がどのようにして恐怖記憶や消去において時空間的に機能しているかは解明されていなかった.そこで,本稿では最近の研究により明らかになってきたノルアドレナリン神経とドーパミン神経が恐怖情動を制御する機構に関する知見を紹介する.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら