原子力バックエンド研究
Online ISSN : 2186-7135
Print ISSN : 1884-7579
ISSN-L : 1343-4446
研究論文
地質環境特性評価の不確実性解析手法に関する検討
‐variabilityとignoranceを考慮した不確実性解析の方法論の構築および東濃地域への適用‐
柳澤 孝一大澤 英昭武田 精悦高瀬 博康青山 裕司古市 光昭戸井田 克須山 泰宏若松 尚則西垣 誠
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2004 年 10 巻 1-2 号 p. 5-20

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抄録

 地層処分の長期的安全性の評価は, 不確実性存在下での意思決定問題として捉える必要があり, 性能評価はそのための判断材料を提供することが目標となる. したがって性能評価に至る各プロセスにおいて不確実性を低減するための合理的な方策が採られていることが重要であり, 地質環境調査においても各段階の不確実性を明確に把握する手法が不可欠である. しかしながら, 従来行われていたように, 調査の各段階で最良と考えられる単一のモデルやデータセットのみを想定するというアプローチでは, これに付随する不確実性を把握することは難しい. 本研究では, 想定し得る(あるいは否定できない)モデルやデータセットの全体集合を考えることによって調査の各段階における不確実性を明示しつつ, さらに不確実性を低減するために次段階の調査計画を立案するという新たなアプローチを提案した. 本報文では, 不均一な水理場における不確実性解析の基本的な方法論についてまとめ, さらに, この方法を東濃地域における例題に適用した結果を紹介する.

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© 2004 社団法人日本原子力学会 バックエンド部会
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