原子力バックエンド研究
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Print ISSN : 1884-7579
ISSN-L : 1343-4446
研究論文
地下の還元的な条件下でのセレンの砂質泥岩への収着分配係数
飯田 芳久木村 祐一郎山口 徹治上田 正人田中 忠夫中山 真一
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2009 年 15 巻 2 号 p. 57-67

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抄録

 放射性廃棄物の地層処分の安全評価において, 放射性核種の岩石への収着は重要な評価因子である. 深地層の還元的な環境におけるセレン (Se) の砂質泥岩への収着分配係数 (Kd) に対する, 硝酸塩 (NaNO3) および塩水 (NaCl) の影響をバッチ式収着試験で調べた. 試験は, 日本原子力学会が定めた, 「深地層処分のバリア材を対象とした測定の基本手順」に準じて行った. 深度 129-156 mから極力空気に触れさせないように工夫をして採取した砂質泥岩試料および地下水試料を用い, Seを還元的な溶液条件で安定な化学形 (HSe-) に調製したうえで試験液に添加し, 添加後も還元的な溶液条件 (Eh, pH) を維持した. 得られた log Kd (m3 kg-1) は, 塩濃度範囲 0.1~1.1 mol dm-3において -1.84~-1.44であり, Csと同程度であった.

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© 2009 社団法人日本原子力学会 バックエンド部会
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