2018 年 25 巻 2 号 p. 61-70
高レベル放射性廃棄物処分において緩衝材周囲に施工上発生するすき間は,適切に充てんすることができれば緩衝材の品質確保の観点からは望ましい.すき間充てん技術として,低透水性材料であるベントナイトの粒状体を自由落下させる工法が検討されている.この方法はベントナイトをすき間に締め固める工法と比べて,施工が容易な利点があるが,十分な充てん密度が確保されない課題があった.本研究では,比較的単体の密度が高い,単粒径の球形ベントナイトペレットの充てん性について検討した.室内規模の充てん実験を行い,ペレットの充てん性能などを検討した結果,粒径の異なる2種類のペレットを適切に混合することで,十分な充てん密度が得られる見通しを得た.