日本臨床皮膚科医会雑誌
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論文
帯状疱疹治療過去3年間514症例の解析:特に帯状疱疹後神経痛の発症とアメナメビルとの関連について
佐藤 俊次
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2019 年 36 巻 3 号 p. 395-400

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抄録

 今回,帯状疱疹の抗ウィルス治療薬と帯状疱疹後神経痛(以下,PHN)への移行において,使用薬剤による相違があるかどうかを確認する目的で,さとう皮膚科にて抗ウィルス薬による内服治療をした過去3年間495例の帯状疱疹患者の発症年齢,時期およびPHNに移行した患者についての解析を行った.全症例514症例からバラシクロビル(以下,バルトレックス®)顆粒にて内服治療した帯状疱疹患者19名は除いた.その結果,対照薬剤であるバルトレックス® 3000 mg/日群ではPHN移行が6.3%(10/159)であったのに対して,ファムシクロビル(以下,ファムビル®)1500 mg/日群では4.9%(8/164),また,アメナメビル(以下,アメナリーフ®)400 mg/日群では5.2%(9/172)でありファムビル®およびアメナリーフ®内服による治療群においてバルトレックス®治療群と同等の効果が確認された.このため,服薬回数が1日1回で患者の腎臓機能に応じた用量調節を考慮する必要のないアメナリーフ®による治療の有用性が確認された.

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© 2019 日本臨床皮膚科医会
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