1975 年 18 巻 3 号 p. 212-221
情報サービスの価値と有益性とは数値データを駆使する現代の管理の手法を使うことによって定量化できる。このアプローチから,目標管理の実施からひきだされる計画予算方式が費用活動,および費用―職能分析を行なうときの基礎として使用される。一方,計画を維持するための代替費用は,ある種の基本的な状況試験活動のサンプリング,および作業研究の原則を適用することによって導かれる。現実の状況と代替状況との差異から,費用便益が個々の活動や職能に関してえられる。この手法では,本来の情報の価値を単位としては表わさないが,便益のランクづけはすぐさま,その状況が経済的あるいは非経済的な運営かどうかを指し示す。モデル分析を実例をまじえて詳細に述べている。この分析自体のダイナミックな特徴と,それを管理の方法として利用できるということの説明を,現実の変化する状況にこの分析を実際に適用させてみることによって示す。