「JICST科学技術用語シソーラス」の編成経緯

抄録

「JICST科学技術用語シソーラス」は，ディスクリプタ29,173語，非ディスクリプタ4,825語よりなる大型の総合シソーラスだが，その語いは当初「科学技術文献速報」のキーワード索引用に付与されたキーワード300万語（昭和44～46年の3年分）を参考に，各専門分野別に選出したものであった。しかし，全分野をまとめてみた結果は，予想以上に概念の重複や欠落が目立った。このため総合的な観点からの調整が必要になったが，3万語におよぶ用語を一度に検討することは不可能なので約5,000語のトップタームを選び，トップタームチャートを作成してこの問題を解決した。さらに各用語間のBT-NT関係も，このトップタームチャートを展開したタームチャートの中で検討してから電算機処理を行なったが，以上の経緯を詳しく報告した。