ソ連における科学技術情報活動について,歴史的経緯を踏まえながら,国家科学技術情報システム(SSTIS)の現況,そのなかで特に興味をもたれるVINTIの最近の活動,およびソ連と東欧諸国との協力関係について紹介する。SSTISは機能別に分化され,かつ専門化されて,着実なサービスや運営がなされている。このシステムの自動化および機械化は一部機関を除けば未だ発展途上にある。VINITIにおける最近の目新しい活動は,1970年よりASSISTENTと呼ばれる情報システムが稼動中であり,現在改良型ASSISTENT2が開発されている。また,ソ連とコメコン加盟諸国との間で国際科学技術情報システムと呼ばれる情報交換の協力体制が確立され,現在活動中である。