1982 年 25 巻 7 号 p. 602-610
計算機を用いたマイクロ画像の自動検索システム (CAR) において, 大容量マイクロファイルヘのオンラインアクセスの性能を改善する次の開発目標は, マイクロ画像を高解像度の画像走査技術によって, 電子的なディジタル画像に変換することであった。その第一歩は新しい固体素子によって容易に達成され, 複数のユーザ端末からの同時アクセス, ファイル専有時間を最小とする検索画像の高速読み取り, マイクロプロセッサによる検索画像の処理および待ちの制御, 通信回線による遠方からの検索, 文字情報と画像情報の同一端末画面への電子的表示を可能とした。要約すると画像情報を他のいかなる記憶媒体よりも効率的に高密度にマイクロ画像として記憶し, ソフトウエアによる電子式文書検索システムの構築を可能とした。