1990 年 33 巻 1 号 p. 67-75
情報担当者にとって, 変革期にあると言われているが, その変革期の姿を想定しつつ, 情報担当者に求められるべき新たな資質を現出させてみる。高度にコンピュータ化が進むなかで, 情報担当者に対し, より早く, より新鮮度が高く高品質な情報の提供が求められる。このような高度の情報要求に対応するためには, 情報担当者もこれまで以上にハイテク情報技術で武装すべきである。さらに, 情報利用者である研究者に, 今まで以上に密着したサービスを実現する方法を提案する。そのためには, 研究者とライブラリアンの中間に位置する資質を備え, 能動的な情報提供サービスを目指し, 来るべきSIS化に備え, その技術基盤の確立を提案する。