1990 年 33 巻 2 号 p. 159-166
宇宙環境利用データベースの設計資料とするため, 情報源や現行サービス中の関連データベースおよび対象となる情報について調査を行った。引用解析によれば, 情報源は集中し, 寿命も比較的短い。市販データベースの調査ではAerospace Databaseが文献情報のほとんどを網羅し, 日本語データベースではJICSTファイルがよく拾っていることを明らかにした。対象情報の解析によって, 規模・成長数を推定し, 計画データベースはファイル数が多くサイズの小さいものとなり, データの容量より構造に焦点が絞られると結論した。データベースの設計に当たっての情報調査の手法を紹介したもので, このほかアンケートによって利用者の意識および要求の傾向が把握され, システムの規模, 機能を想定することができる。