1990 年 33 巻 7 号 p. 607-617
科学技術庁の地域研究情報ネットワークは, パソコン通信のシステムで, 現在, 筑波と四つのモデル地域で実験的に運用されている。このネットワークの目的は, 時間, 空間の壁をこえて, 面識のある無しにかかわらず研究者・技術者間コミュニケーションを緊密なものとし, これによって研究開発から企業化までの研究開発の高度化を地域において図ることに貢献することである。昭和63年度にモデル地域に指定された, 石川・富山両県では, 各々, 本研究情報ネットワークの運用を始めて一年を経過。このため, それぞれのネットワークの運用内容を詳しく紹介するとともに, その利用状況と今後の課題にふれる。