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構造決定·分子設計のための化学情報処理
佐々木 慎一
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1992 年 35 巻 7 号 p. 573-582

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抄録

化学情報の高次処理を行う計算機化学もようやく化学の分野で市民権を得た。本稿では計算機化学研究に属するものとして構造決定と分子設計につき最近の知見を記す。前者は筆者らの作成した CHEMICSシステムがドイツ BASFの開発した SpecInfoと結合され, スペクトルから構造の創出を一層正確なものとした。後者は生理活性既知の物質構造を任意に切断し, 生じたフラグメントから可能な構造すべてを組立てるその途次で種々の希望条件·制限事項を加えて活性の期待される構造へと絞りこんでゆく。活性期待の構造創出という本格的な分子設計システムである。

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© The Japan Information Center of Science and Technology 1992
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