1996 年 39 巻 4 号 p. 258-266
調査の結果、図書館が雑誌の値上がりに対抗して年間購読を止めてオン・デマンドによる論文単位の複写サービスに切り替えていることはないことがわかった。一括年間予約と論文単位での使用とが併存している。雑誌の媒体も紙か電子かというように一極化せず、紙も電子も、ディスクもオンラインも併存する。ジャーナルへのアクセスを高め、広げる試みとして、基本料金でCD-ROM、利用頻度の高い雑誌は予約金方式の冊子体、他は使用ごとの料金制度というサイト・ライセンスを新しい経済モデルとして提案する。