1997 年 40 巻 2 号 p. 123-133
本来の化学情報のユーザである化学者,エンジニアは化学情報システムの複雑化,巨大化の故に直接情報検索に携わるのが困難になってきている。この中にあって,Chemical Abstracts Service(CAS)から出されたSciFinder(サイファインダー)では,ユーザフレンドリーなポイント・アンド・クリックによって化学者自らがCAplus(Chemical Abstracts),REGISTRY(化学物質),CHEMCATS(化学物質カタログ),CASREACT(化学反応)の各ファイルに容易にアクセスでき,特定テーマに関する文献,1,350以上の雑誌の目次のスキャン,テーマに関する最新情報の入手が容易に出来るようになった。これらのモジュールの機能についての概要とその最大の活用の仕方,情報担当者の果たすべき役割等について述べる。