1998 年 41 巻 9 号 p. 717-729
近年のコンピュータ技術の進歩に伴い,コンピュータネットワークが研究者にとってのもう一つの研究環境となりつつある。生命科学の分野でも,研究情報資源であるファクトDBの研究情報ネットワーク上での構築へのニーズが大きくなっている。しかし,大規模で体系化されたファクトDBの整備はまだまだ十分ではなく,これからさらなるファクトデータの体系化が行われ整備されていく状況である。本稿では既存の生命科学分野のファクトDBを例に取り,データの集積・体系化・公開について紹介した。