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次世代研究探索プログラムの意義と展望
小林 俊哉新井 米秋
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1999 年 42 巻 3 号 p. 205-221

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抄録

科学技術基本計画策定(1996年)以来,我が国において国際社会に誇り得る次世代の科学を創造する試みへの期待が高まっている。すばる望遠鏡(国立天文台ハワイ観測所)のような新しい科学研究サイト構築はそうした試みの一例であろう。さて,次世代の新しい科学技術のシーズは現時点においてすでに芽生えているという仮定のもとに,それがどのようなものであるかを明らかにし,それをいかに育てていくかを検討することが急務である。次世代研究探索プログラムはそうした試みの一つである。探索方法は,これまでにない「シニアレビュー+ピアレビュー融合方式」により実施された。本稿においては,1997年に実施した同プログラムの調査結果を紹介し,結果を踏まえて21世紀の科学技術を展望した。その結果,複雑系としての情報系と生命系の融合した研究テーマへの期待が高まっていることが判明した。またそうした次世代研究テーマをいかに奨励していくべきかという問題についても検討を行った。

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© Japan Science and Technology Corporation 1999
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