1999年6月,内閣総理大臣の諮問機関である科学技術会議において,諮問第25号「未来を拓く情報科学技術の戦略的な推進方策の在り方について」に対する答申が決定された。答申では,「社会のニーズを指向した基礎・基盤の強化」,「ネットワーク時代に対応した円滑な流通の実現」という基本的考え方が示されている。かかる考え方を踏まえ,1999年7月,科学技術会議情報科学技術委員会において,重点的に取り組むべき研究領域(重点領域)が設定された。今後,この重点領域を中心として,戦略的な施策の推進が図られることが期待される。