情報管理
Online ISSN : 1347-1597
Print ISSN : 0021-7298
ISSN-L : 0021-7298
報告
文献レビュー
ダイオキシンの分析
井上 聡子
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 43 巻 3 号 p. 220-227

詳細
抄録
人工物質最強の毒物であり,ニュース等でも数多く取り上げられているダイオキシンの分析方法について,1998年以降の技術動向を調査した。ダイオキシンの分析は,環境中の気体,液体,固体に吸着して存在しているダイオキシンを採取する方法やダイオキシン分析を妨害する共存物質を取り除く方法,極微量ダイオキシンを正確に測定する手段において通常の分析よりも難しい部分が多い。国の定めた方法(公定法)では極微量のダイオキシンを正確に測定することができるが,時間がかかる,高額,熟練した技術者が必要等問題も多い。必要最低限の感度および精度を保ちながら,公定法より低価格,短時間でできる分析法の研究概要を紹介する。
著者関連情報
© Japan Science and Technology Corporation 2000
前の記事 次の記事
feedback
Top