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米国の情報公開の伝統とテクノヘゲモニーの行方
牟田 昌平
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2000 年 43 巻 5 号 p. 411-420

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抄録

アメリカ人にとって「知る権利」は建国の理念である「民主主義」から導き出される自明の権利である。この情報公開の伝統は,科学技術が発展するうえで情報が自由に交換される理想的な環境を育んだ。その結果,世界史的にもまれな技術覇権国家(テクノヘゲモン)が誕生したのである。本稿は情報公開の伝統の基盤といえる「独立宣言」と「合衆国憲法」の理念に着目する。そして,経済的社会的発展に伴う政府の肥大と「冷戦」がこの二つの理念に育まれた米国の情報公開の伝統と科学技術政策をいかに歪めたかを解説する。最後に冷戦後の米国の科学技術情報政策について考察する。

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© Japan Science and Technology Corporation 2000
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