アジア防災センターはアジア諸国における自然災害の被害の低減と災害管理能力の向上のために1998年に設立された国際組織である。現在,様々な防災情報をインターネットその他を通じて提供している。また,緊急時における意思決定支援システムとしてインターネットGISを用いたシステムを提供している。防災情報を共有するための困難の1つはアジアの多様な言語の問題である。さらに情報の質と最新性の確保が常に問題となる。これについてはアジア防災センターが情報を収集するのではなく,情報を提供する国々がそれぞれに発信し,相互にネットワークを組むことが最良の解決方法と考えている。