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これからの治験薬データベースを考える-その2 ―データベースの機能比較と利用状況調査―上
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2005 年 47 巻 12 号 p. 796-805

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抄録

医薬品研究開発の重要な情報源である治験薬データベース(以下DB)に関して平成12年に実施した調査以降の動向をフォローし,当該DBの最新動向と課題,およびユーザからの要望を明らかにした。本稿はその上編で,(1)薬業および薬業関連企業への利用状況アンケート調査,(2) IDdb,Integrity(以下INT),Pharmaprojects(以下PPJ),R&D Insight(以下RDI),R&D Focus(以下RDF),明日の新薬(以下 明日新)の6種のDBについて,前回調査以降の改善および今後の計画に関する最新情報をDB製作ベンダー各社から入手し,その解析によるDB比較,(3)主要なWeb 版複合型DBであるIDdbおよびINTのユーザビリティの比較検証を実施した。その結果,大きな流れとしては大規模なWeb版複合型DBが利用を増やしている一方,従来型の単一型DBもCD-ROMや商用オンライン検索に加え,直近ではWeb版が登場したDBもあり根強く利用され続けていることがわかった。さらに各ベンダーは新しい機能の導入計画を公表・実施するなど,それぞれに改善努力を続けていることも判明した。しかし一方で各DBにおいて開発ステージ情報の更新など改善が見られないところもうかがわれ,それがユーザに複数DBの併用を余儀なくさせていると思われる。Web版複合型DBのIDdbとINTのユーザビリティを比較した結果,両DBとも多数の機能を具備していて総合的には優劣を付け難いことがわかった。しかし,個別に見るとIDdbには構造データのダウンロード機能の追加,INTには各種機能の改善など,両DBに対してさらなる改善が望まれることも判明した。

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© Japan Science and Technology Agency 2005
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