情報管理
Online ISSN : 1347-1597
Print ISSN : 0021-7298
オープンアクセスの動向
時実 象一
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 47 巻 9 号 p. 616-624

詳細
抄録

オープンアクセスの歴史的経緯を中心に,その背景と論争点を明らかにした。オープンアクセスの運動は商業出版社の寡占化と学術雑誌価格高騰に対抗する対策として出現した。オープンアクセスには投稿料モデルに立脚したBioMed CentralやPublic Library of Scienceのようなオープンアクセス雑誌の発行と,他の学術雑誌に発行された論文を大学や研究所のサイトで公開する機関レポジトリの2種類がある。前者については最近商業出版社その他でOpen Access Optionとして追随する動きがある。後者は技術的にはOpen Access Initiativeを基礎としている。最近,英国下院の科学技術委員会,米国下院歳出委員会が相次いで機関レポジトリを推進する勧告を出したことにより,この運動は新しい段階に入った。米国下院歳出委員会は米国国立衛生研究所(NIH)が資金援助した研究の成果物を国立医学図書館(NLM)のPubMed Centralに搭載することを勧告している。

著者関連情報
© Japan Science and Technology Agency 2004
前の記事 次の記事
feedback
Top