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講演
バイオテクノロジーと特許制度のあり方
第1回:問題の所在
田村 善之
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2007 年 50 巻 5 号 p. 251-257

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抄録

バイオテクノロジー関連発明の特許の保護に関しては,技術の進歩に伴って,技術開発がどこまで具体化すれば特許を取得しうるのかという問題,仮に特許が付与されるとした場合に特許の権利行使が認められるのかという問題がしばしば議論されている。これらの新しい問題は,バイオテクノロジーの解明が進むにつれて,より早期の開発の段階で,いまだ技術が抽象的なものにとどまっている段階で,特許保護を求める動きがあることに起因している。本講演では,技術が情報化ないし抽象化した場合の特許保護のあり方という視点から,バイオテクノロジーと特許の問題を論じてみたい。

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© Japan Science and Technology Agency 2007
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