情報管理
Online ISSN : 1347-1597
Print ISSN : 0021-7298
ISSN-L : 0021-7298
集会報告
情報科学技術協会 第56回総会
ジャーナル フリー HTML

2013 年 56 巻 4 号 p. 258

詳細

  • 日程   2013年5月24日(金)
  • 場所   文京区民センター
  • 主催   一般社団法人情報科学技術協会

一般社団法人情報科学技術協会(Information Science and Technology Association: INFOSTA)は,1,200名を超える個人会員を擁する情報専門家集団である。1950年にUDC協会として設立され,1958年に日本ドクメンテーション協会に改称,1986年に現在の名称となった歴史を有する。2012年4月1日付で一般社団法人に移行して2回目のINFOSTA社員総会が,2013年5月24日に開催された。すべての議案が可決され,2013年度の事業計画について活発な議論が交わされた。

2013年度から新たに,3i(スリーアイ)研究会と標準化事業事務局業務に取り組む旨の報告があった。3i研究会は,INFOSTAが科学技術振興機構(JST)との共催,株式会社ジー・サーチの協力で立ち上げるもので,企業体の経営,意思決定に資する情報の調査・分析に関する研究を行う。

標準化事業については,国際標準化機構(ISO)のTC37(専門用語,言語,内容の情報資源)およびTC46(情報とドキュメンテーション)の国内審議団体(事務局)として,これまで日本規格協会が行っていた委員会運営などの業務を実施する。

また刊行事業として会誌は『情報の科学と技術』(毎月1日発行)のほか,第1四半期に『MeSH入門』と『ビブリオバトル入門』の出版を予定しているという。

総会後,「3i研究会の取り組み」および「情報検索能力試験新制度への取り組み」についての講演があった。INFOSTAは試験制度の見直しを行っており,2014年秋から新試験を実施する予定である。

総会ののち,第38回情報科学技術協会賞の表彰式が執り行われた。今回,JST情報事業グループは,1957年「日本科学技術情報センター」としての設立以来,「多方面にわたりわが国の科学技術情報の振興と普及に努力」した功績によって優秀機関賞を受賞した。

(「情報管理」編集事務局)

図1 総会の様子
図2 優秀機関賞の授与(右がINFOSTA小野寺会長,左がJST川上理事)
 
© 2013 Japan Science and Technology Agency
feedback
Top